相談例.1
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。
相談者
祖母(67)
本人

中1 女性 一人っ子

家族構成

母(38)医療職 二人暮らし(4歳時離婚)

経緯(これまでの流れ)

小4・5年は不登校、6年はほぼ行った
中1の2学期から不登校、週1回遅れて登校、クラブ(吹奏楽)も休む
→徳島県発達障がい者総合支援センター「アイリス」(美馬市)に
月1回、母が相談に通う

気になること(性格特性)

ヒステリックな言動になり、泣きわめく、物に当たる、
朝は動かない、幼い(赤ちゃん返りか?)行動をとる

発達障がい→空気が読めない・理屈っぽい
・コミュニケーションが幼い・判断が繋げない

環境(家族との関係)

母が口うるさく言う→「放っておいて!」

今の一日(日頃)の様子

母もどうしてよいかわからず、ストレスを抱えている母が
倒れるか、精神的に病むのではないかと案じている

何故、行かないの?→母親の手伝いをしたい
(母子間で、コミュニケーションがとれず)

今一番困っていること

行けない理由が分からない
学校へ行けない→学習の遅れが心配→結果、
テストの点数下がってきている

この相談へのご提案
大枠での考え方
  • 娘さん(孫)が一人で家にいる時は、「ゆっくりしたらいいよ」と何度も声掛けて、好きなお菓子や料理を作り、幼い頃の遊びをする時間を祖母が一緒に過ごしてあげてください。
  • あれこれ、先の心配や提案を言葉にせず、ただ話を聞いてあげて、一緒に遊ぶことを心がけて下さい。
ご家族(接し方)への提案
  • 今の生活を少しでも安心で過ごせる生活を工夫されることを提案します。
  • 誰よりも、お母さんが悩み苦しんで限界を超えているように思われます。
    先ずは、お母さんを休ませ、気持ちに余裕を持って頂くことが先決です。
  • お母さんが育児全般を一人で抱え込んでいることで、援助を受けられずに、支援の関わりが発展せず、
    止まっている感じがします。
    一人の子を皆で育てる方法へと考えを変えていただきたいです。
  • 祖母さんは、娘(母親)の味方になり、気持ちで支えてあげてください。
    一緒に子育てをしようという気持ちを共有してください。
    母親が祖母に愚痴を言い、甘えられる関係を考えてみてください。
  • 娘(孫)さんも、精神的に精一杯の状態で生活されていますから、それが幼い行動になって現れていると判断できます。
  • 娘(孫)さんも、期間を決めて、学校を休ませて気持ちが落ち着く生活を取り戻すことが優先されるべきと考えます。
相談・支援先とその内容
  • 「アイリス」への定期相談を続けてください。
    相談の際に具体的な対応方法を聞き、祖母と母が一緒に対応してあげて下さい
  • 学校と話し合い、ご本人に無理のない範囲(気楽に通える環境作り:別室登校等)で、通える為に、
    担任・スクールカウンセラー・学年主任、時には教頭・校長に入って頂き、学校側との信頼関係を育ててください。
  • お母さんのストレス軽減を目的に、精神科クリニックを受診し、カウンセリングを受けることをお勧めします。
    (各大学でも可能です)
ご本人への提案
  • ・娘さん(孫)が一人で家にいる時は、「ゆっくりしたらいいよ」と何度も声を掛けて、好きなお菓子や料理を作り、幼い頃の遊びをする時間を祖母が一緒に過ごしてあげてください。
  • あれこれ、先の心配や提案を言葉にせず、ただ話を聞いてあげて、一緒に遊ぶことを心がけて下さい。
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。