相談例.4
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。
相談者
父(40 会社員:技術職)
本人

中学1年生 男性(12)

家族構成

父 母(41;主婦・パート) 娘(14;中3) 弟 (本人・12;中1) 4人暮らし

経緯(これまでの流れ)

7月の始めトイレに篭る→体育時にからかわれ、相手に手を掛ける(手にあざができ、上がらない)
相手は、一人らしい?

気になること(性格特性)

運動苦手、手先不器用、変わっている子、全般的に学業苦手
→幼稚園教諭から指摘受診→アスペルガー診断→病院で訓練→今は、なし
他人との関係が苦手(街でクラス友人に会うと隠れる)
小6で、活発な子と遊んでいたが、いじめがあり、途中から登校を拒否
中学でソフトテニス部に入部、自信がなく、他の人に迷惑をかけると辞める
周りの評価を気にしすぎる
本人の言葉→一人が楽、1ミリも自信がない、心はグチャグチャ

環境(家族との関係)

父→学校へ行って、勉強を出来るようにしてやりたい
母→対人不安を減らせられるように

今の一日(日頃)の様子

家の中では元気、別室登校、

今一番困っていること

基本的にどう考えることが必要か?
塾とかに行ったほうがいいのか?
どう接したらよいのか?

この相談へのご提案
大枠での考え方
  • 今はまだ、元気に登校できる要素が見えてきませんね。
  • 無理に登校を促すよりは、家族間の安心や信頼を
    育てる工夫をお願いします。
  • いじめの原因や、対応は、ご本人の気持ちを大切に捉えながら、
    親が学校と協力して、心理的支援を探っていただきたいです。
  • ご本人に合った学びの形を模索しながら、成長を支えてあげて下さい。
  • ご家族4人が、気持ちをひとつにする雰囲気作りを心がけてください。
ご家族(接し方)への提案
  • 家族4人が気持ちを通わせる(一緒にゲーム等)時間を持ってください。
  • 息子さんの楽しみの時間をお父さんが一緒に過ごしてあげてください。
  • ご両親が基本的姿勢では共通理解をもちつつも、
    父母それぞれに特色のある関わりで、見守ってあげてください。
  • お姉さんが無理していないか、お母さんの配慮をお願いします。
相談・支援先とその内容
  • 学校内の相談室でスクールカウンセラーの面談を受けに行ってはどうですか?
  • 場合によっては、大学院生の訪問サービスを受けることも可能かも?
    (その場合は、担任教諭に相談してみましょう)
  • ご本人の学びに添った可能性を、学校側と話し合ってください。
  • 学習塾は塾での人間関係が安心でき、ご本人の意欲が
    あればよいと思います。(ご本人と相性がよければ、家庭
    教師から始める方が良好かも)
ご本人への提案
  • 一人で抱え込まずに、解決よりも、気持ちを聴いてもらおう。
  • 話す、文章にする、絵を描く等の心の表現をしてみましょう。
  • 先ずは、家の中で楽しいことを増やしていきましょう。
  • 自分のしたいことを、(誰かと一緒に)やってみましょう。
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。