相談例.2
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。
相談者
姉(47)
本人

女性(44)

家族構成

父(技術職・70) 妹(本人・44) 姉(・47) 3人暮らし

経緯(これまでの流れ)

学生時代に不登校の様子は見られなかった。
小学3年時に、卵巣腫瘍で入院し、手術を受けている。
高校卒業後、香川県白鳥町の手袋工場に就職し、会社の寮に入る。
19歳から3年間勤務するも、上司のパワハラがストレスとなり退職する。
実家に戻り、現在まで20年以上ひきこもり状態の生活が続く。

気になること(性格特性)

対人不安が強い。
自己判断を避ける傾向がある。行動が慎重になり過ぎ。
病院に抵抗が強く、風邪で体調を崩しても受診を拒否する。

環境(家族との関係)

父親;先を案じて、「自分が死んだ後はどうするのだ?!」と迫り、自立を促そうとする。
父親の態度に注意をしていた姉が、たまりかねて相談に来られました。
「仕事に行くように」と何年も言ってきても行けないことを考えて欲しい。
2年前に母親が亡くなり、余計に言う様になったと思う。

今の一日(日頃)の様子

本人も仕事に行きたい気持ちはあるようだが、どうしたらよいかわからず、決心がつかない。
近所の馴染みのスーパーには買い物に行けるが、初めての場所や馴染みのない場所には、緊張して行けない。
以前ノルマがあって数字に苦しめられたから、ノルマのある仕事は駄目。
接客のない仕事なら、出来るように思っている。

今一番困っていること

私が妹にしてやれることがありますか?
父の態度を、何とかしてもらいたいのですが、無理ですよね?
いきなり働きに行けるものでしょうか?

この相談へのご提案
大枠での考え方
  • ご自分が少し頑張って、今出きることを言葉にしてあげましょう。
  • ご自分が出きることを実践し、増やしましょう。
  • 無理しないと出来ないことは無理をしているので、無理なことはやめましょう。
  • ご自分の楽しみを増やしていきましょう。
  • 楽しいこと、悲しいこと、腹立たしいことを話せる友を作りましょう。
ご家族(接し方)への提案
  • 仕事に行けない心理も、病気の一つと考えてはどうですか?
  • 家内で、仕事に近い作業を、責任持ってしてもらいましょう。
  • 周りの家族が、ご本人ができることを育て、ご本人に自信を持ってもらいます。
  • ご家族で食事に行く(する)、一緒に遊ぶ等の時間を作ってください。
  • 皆が見られるテレビ番組を一緒に見てみましょう。
  • お姉さんが、妹さんの気持ちを言葉にして話を聴いてあげてください。
相談・支援先とその内容
  • ご本人が安心して、遊びに行ける場所を探してあげてください。
    そして、安心して話せる人を見つけてあげてください。
  • 仕事の前の段階で、決まった場所で、決まった作業が出きるように「居場所」的なところから、B型作業所へと進めてはどうでしょう。
  • 石井町役場に、健康面の相談、就労の相談、今後の生活相談と分けて相談に行き、時間をかけて本人に自覚してもらいましょう。
  • B型作業所・色んな場所に見学に行くことをお勧めします。
ご本人への提案
  • ご自分が少し頑張って、今出きることを言葉にしてあげましょう。
  • ご自分が出きることを実践し、増やしましょう。
  • 無理しないと出来ないことは無理をしているので、無理なことはやめましょう。
  • ご自分の楽しみを増やしていきましょう。
  • 楽しいこと、悲しいこと、腹立たしいことを話せる友を作りましょう。
*相談例は、実際の事例ではなく、複数の事例を共通な点でつなぎ一般化して作成したものです。